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2012年6月29日 (金)

なぜ二足歩行ロボットを作るのか

技術的に簡単なのは、キャタピラとか、タイヤで動くロボット。
「条件さえ整えば」、便利です。実際、そういうタイプのロボットが多数活躍しています。
その「条件」とは、「足場が平ら」だということ。

その一方で、技術的にはハードルがすごく上がる、二足歩行ロボットをなぜ開発するのか、昔二足歩行ロボットを作った(と言っても、ごく単純なやつですが)経験上、納得したことがあるんです。
それは、「悪路に強い」こと。
まあ、今の二足歩行ロボットは、悪路にわりと弱いですが、可能性として、ね。

車で、例えば30cmとかの石がごろごろしているような場所などの悪路を走行しようとすると、相当手の入った車で、やっと動けるくらいです。
その一方、そういう道を、人間が歩くとなると、車での運転と比べ、格段に楽に歩けるはずです。

まあつまり、タイヤが丸いってことが、長所であり、欠点であるのです。

昔、数学者の秋山仁さんがやってましたが、同じ径の丸太みたいなものを並べて作られた道を、径の方向に進もうとする場合、丸いタイヤより、四角のタイヤの方が、だんぜんスムーズに走れる、という実験をしていました。
これは極端な例かもしれませんが、「条件」を考え、最適化することは、大切だと思います。

そんなワケで、例えば火星探査機とか、事故のあった原子炉建屋の捜索とか、二足歩行ロボットが役に立ちそうな場所というのは、たくさんありそうです。
そういうものに関する技術を蓄えておけば、将来の宇宙開発とか危機管理とかに対応できるロボットの輸出にも、結びつきそうですので、放ってはおけない技術だと思います。

カネがないなら、アタマを使え、みたいなこと誰か言っていたような。(本田宗一郎さんとかじゃなかったかしら。うろ覚え。)

なんだか、「二足歩行ロボットって、アトム作るみたいだから」とか、先に二足歩行ありき、みたいな考え方をしている方も多いと思うし、それはそれでロマンがあってだと思いますが、現実は、ロマンじゃないので。
そんなに甘くはないですよ。
ま、「オレが面白いと思うから」開発することができます、という、おおらかな時代は、20年以上前に、終わってしまったようですので。何かというと、まず「予算」とうるさいし。(多分、実際の開発をするよりも、開発資金を得る方が、労力、ときには時間すら余計費やすことも、ありがちな、せちがらい現代。)
どんなことに役に立つかということをしっかり考え、二足歩行を「必要なもの」であるという考え方をしないと、ただのおもちゃに成り下がってしまう。それを僕は恐れているのです。
ブームは去るけれど、技術は残ります。

ま、いろいろありますが、僕はやっぱり、ロボットは「便利だから」開発されると思うんですよ。
そこに二足とかタイヤとか、まして自動車工場のようなアーム型とか、方法は関係ないです。人間の労力、特に機械的に繰り返す作業を減らすためのものです。
手段と方法を混同しないようにしないと>自省も込めて。

なので、人間は、機械的にならず、知恵を蓄え、創造する力を育てるべきなのです。

知識(記憶容量という意味での)という点では、人間はすでにコンピュータに負けているようなので、なおさらですね。(少なくとも、コンピュータは、僕みたいにボケないw)
また、最近の、追突防止機能つきの車とか、高速で自動運転する計画が出たりとか、そういう意味では、建機とかも自動化され、人間が操作する必要すらなく、プログラム技術しか必要としなくなったりして。

でも、ロボットには、負けたくないですよね。
(本格的なものには、力では、負けそうですけれどね;_;)

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